30代男性の身だしなみ【初めてのオーダースーツ】

オーダースーツ

通勤する機会が増えたからスーツを買いたいけど、

既製品のスーツはどこか着心地が悪いな。

今回の記事では、

  • 体型が変わって以前買ったスーツが着られなくなり新しいスーツを買いたい。
  • 既製品のスーツは着心地が悪いから、オーダーでスーツを作ってみたい。

と考えている、オーダーでのスーツ購入を検討している30代の男性向けに、
初めてスーツをオーダーする際のポイントについてお伝えします。

スーツのオーダーとは

ビジネスで着用するスーツを購入することができるお店は、
「青山」や「AOKI」といった紳士服店や、
「SUITS COMPANY」や「SUITS SELECT」といったスーツ専門店、
百貨店やセレクトショップなどが一般的には思い浮かびます。

それらのお店で店頭に並べられているスーツはすでに出来上がっており、
(ズボンの裾丈くらいなら調整ができますが)
「既成品(既製スーツ)」と呼ばれるものです。

一方、「オーダースーツ」は客の注文を受けてから制作を始めるものです。
注文を受けてから制作を始めるので、サイズはもちろん、生地やシルエット、
裏地やボタン、細かいデザインにいたるまで、こだわって作成することがきます。

さらにオーダーの方法には、大別するとフルオーダーとパターンオーダーがあります。
両者の違いは「ベースとなる型紙が存在するかどうか」です。
フルオーダーはベースとなる型紙がなく、一から型紙を作成するものです。
その分、体型やデザインに制限がなく、自由に一人ひとりにあったスーツの作成ができます。
パターンオーダーはベースとなる型紙をもとに、修正加えて体型に合わせた型紙を作成するものです。
(フルオーダー、イージーオーダー、パターンオーダーの3種類に分かれるという説もあります)

近年お店の数も増えている一般的なオーダースーツは、パターンオーダーに該当します。

そこでこの記事では、パターンオーダーを想定し、
初めてオーダースーツを作る際のポイントをご紹介します。

オーダースーツを作る際のポイント

私自身、大学を卒業し入社してから数年の間は、
紳士服店やセレクトショップで既製品のスーツを着ていました。
既製品のスーツは、標準的な体型に合わせてサイズを設定し作られています。
基本的には、YA体・A体などの体型(胸囲や腹囲)と
5号・6号などの号数(ジャケットの着丈やパンツの股下)によってサイズがきまります。
体型が標準的であれば、着心地に違和感は覚えないかと思います。
私も20代の頃は標準的な体型であったため既製品で不満はありませんでしたが、
30代になると体型に変化があり、着丈に合わせると胸周りが窮屈になったり、
ウエストに合わせると着丈が長くなったりするようになりました。

そこで30代以降は、スーツをオーダーで購入するようになり、
これまで3店舗でオーダースーツを作ってきました。
その経験をもとに、私が感じているオーダースーツを作る際のポイントをお話します。

オーダースーツを作る目的を明確にする

オーダースーツを作る際のポイント1つ目は「オーダースーツを作る目的を明確にする」ことです。

どこのオーダースーツ店に行っても、スーツをオーダーする前に店員さんから、
どのようなスーツを作ろうとしているのかカウンセリングを受けます。

「立っていることが多い仕事」か「座っていることが多い仕事」なのか、
「体を動かすことが多いか仕事」か「じっとしていることが多いか仕事」なのか、
「車通勤」か「電車通勤」なのか、
「営業や商談などお客様の前に出ることが多いか」か「内勤の仕事」なのか、
といったことを質問されます。

こちらとしてもどのようなシーンで着用することを想定してスーツを作るのか、
オーダースーツを作る目的を明確にしてお店に行けばより適切なアドバイスがもらえると思います。

予算をあらかじめ決めておく

オーダースーツを作る際のポイント2つ目は「予算をあらかじめ決めておく」ことです。

1つ目のポイントで挙げたオーダースーツを作る目的を店員さんに伝えると、
その目的にあった生地をおすすめしてもらえると思いますが、
その際にあらかじめ決めていた予算を店員さんに伝えておくと、
それにあった生地を選んでくれます。

スーツの生地の価格には幅があり、高い生地はツヤが美しく、柔らかいため目移りしますが、
あらかじめ予算を決めておけば、なんとなく高い記事を選ぶことはなくなります。

今持っているお気に入りのスーツとシャツを着ていく

オーダースーツを作る際のポイント3つ目は
「今持っているお気に入りのスーツとシャツを着ていく」ことです。

手持ちのスーツの中からお気に入りのスーツ着ていくことで、
普段どのようなスーツを着ていて、どのようなスーツを作りたいのかを、
店員さんと共有することができます。

細かいデザインについても、手持ちのものと似せることにより、
イメージと大きく異なるものが出来上がるのを防ぐことができます。

ドレスシャツもいつものものを着て採寸することで、
袖丈の長さを適切な長さにすることができます。
(スーツの袖口からシャツが1.0~1.5㎝見えているのが理想とされています。)

食後1~2時間前後にお店に行く

オーダースーツを作る際のポイント4つ目は「食後1~2時間前後にお店に行く」ことです。

食後はどうしてもお腹がふくれます。
空腹時に採寸をしてできあがったスーツは、食後にウエストまわりが苦しくなるかもしれません。
店員さんに「何時間前に食事を摂った」旨を伝えれば、
適切なサイズで採寸をしてもらえます。

1着目から完璧を求めない

オーダースーツを作る際のポイント5つ目は「1着目から完璧を求めない」ことです。

せっかく高いお金を払ってオーダースーツを作るのだから、完璧なもの作りたくなりますが、
そのお店が得意とするスーツの形や、採寸をしてくれた店員さんの感覚などにより、
仕上がりはがらっと変わることがあります。

なので1着目から完璧なスーツを求めずに、そのお店のスーツの出来上がりと、
自分が理想とするスーツを比較して、少しずつ修正をしていく方が良いと思います。

そのため、ポイントの2つ目でも挙げたように1着目の予算は多くても5~6万円程度として、
そのお店のスーツが気に入れば、徐々に生地のランクををあげていけばよいかと思います。


最近では既製品とあまり変わらない価格でオーダーすることができる店も増えてきています。

私がオーダーしたことのあるオーダースーツ店

ここからは私にスーツをオーダーしたことがあるオーダースーツ店を3店ご紹介いたします。
なお、職場の関係からすべて各ショップの新宿駅近辺の店舗オーダーしました。

グローバルスタイル

グローバルスタイルは私がはじめてスーツをオーダーしたお店です。

グローバルスタイルはWEB広告に力を入れており、
オーダースーツと検索すると上位に表示されることが多いかと思います。
全国に30店舗近く展開しているので、大都市に住んでいる方であれば、
比較的足を運びやすいかと思います。

店内の雰囲気は、照明は暗めで装飾にもこだわりが感じられます。
(私が行った店舗にはなぜかビリヤード台がありました。)
店員さんは比較的若い人が多い印象です。

グローバルスタイルは年間を通じてフェアを開催している期間が長く、
なかでも「コンビフェア」は同時に2着オーダーすると、1着あたりの価格がぐっと安くなります。
最安の生地を選べば2着で51,700円(税込み)、
1着の価格は25,850円(税込み)からオーダーができてしまいます。

同時に2着というのは、自分のスーツを2着でなくても良いので、
友人や家族と同時にスーツをオーダーする際はお得です。

オーダースーツSADA

オーダースーツSADAは、グローバルスタイルの次にスーツをオーダーしたお店です。

WEB上の「初回19,800円(税抜き)」の広告に惹かれてオーダーをしました。

全国に50店舗近く展開し、百貨店の中にある店舗もあるので、
大都市に住んでいなくても、他の買い物の際に立ち寄ることができます。

店内の雰囲気は明るく、店員さんは若い人から年配の方までいる印象です。

初回は19,800円からオーダーできることには間違えありませんが、
生地の質を考えると、もう1ランクか2ランク上の物を選ぶほうが良いかと思います。
それでも32,780円(税込み)からオーダーができます。

まずは1着オーダースーツを試してみたいならおすすめです。



ゼルビーノ

ゼルビーノは、現在私がおもにオーダースーツを作っているお店です。

店舗は東京に3店舗のみと少ないので、
首都圏に住んでいないとなかなか足を運ぶのは難しいかもしれません。

店内の雰囲気はおしゃれな洋服屋さんと感じで、たくさん積まれている生地が印象的です。
店員さんは若い人から年配の方までいて、
みなさん自社で作ったスーツをおしゃれに着こなしています。

42,900円(税込み)からオーダーができますがこれは、
「Custom Line」というラインで作成した場合の価格です。
ゼルビーノにはもう一つ「Luxury Line」というラインがあり、
こちらは最低価格が86,900円(税込み)からとなり、値段が跳ね上がります。
(正確にはもうひとつ「Napoli Made」というラインがありますが、特殊なため割愛いたします)

初回に訪問した際に、「Custom Line」「Luxury Line」それぞれ同じ生地で作成したジャケットを
羽織らせてもらうと思いますが、
「Luxury Line」で作られたジャケットの着心地には驚くかと思います。
とにかく着心地が軽く、これなら長時間着ていても疲れないと感じました。

私も「Custom Line」「Luxury Line」のどちらで作るか迷っていましたが、
羽織ってすぐに「Luxury Line」に決めました。

他のお店でオーダーの経験があり、より着心地の良いスーツを求めて、
少し高いお金を出せるのであればおすすめです。

タイトルとURLをコピーしました